【自動車関連】OSSについて
突然ですが、OSSと聞いて何を思い浮かべますか?
自分の場合は、前職がIT関連の仕事だったこともありまして、行政書士になるまでオープンソフトウェア=いわゆる「無料ソフト」しか思い浮かびませんでしたが、今回のOSSは「自動車のワンストップサービス」のOSSです。
「自動車のワンストップサービス」(OSS)とは?
自動車を保有するためには多くの手続が必要ですが、そんな手続きや手数料の納付をネットで一括して申請が出来る仕組みです。
▼手続きの一例
検査登録、検査登録手数料、保管場所証明申請等、保管場所証明申請手数料、保管場所標章交付手数料、自動車税、自動車取得税、自動車重量税などなど |
これは行政の電子化の流れの一つですが、もちろん本来の一番の目的は国民であるユーザーの利便に期すことです。
侵される職域?
本来自動車の登録、車庫証明の手続きに関する書類の作成を業として行うことが出来るのは行政書士だけです。現状はディーラーが販売に伴う手続きの流れで書類の作成は無料で行って、手続き代行料をとる。という形が慣習的になっている実情もあります。
しかし、このOSSが施行されてから自販連(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)も手続きを行うことが出来るという改正であるため、名実ともに行政書士の独占業務が非独占業務となったわけですが、今回自分が主張したかったのはソコじゃないんです。実際問題ずっと以前から独占業務になってない状況が続いていたので、重要なのはそこじゃなく、このOSSがなぜ導入されたのか?ということ。
目的は国民であるユーザーの利便向上のはずであって、自販連の利益獲得のものでもなければ行政書士会の既得権益確保のものでもありません。
OSSの浸透具合
ではOSSは果たしてその目的達成のため周知は進んでいるのか?本当に利用しやすいユーザビリティになっているのか?
ハッキリ言って、利用し辛いし分かり辛いし、周知度はかなり低い。
一口にOSSと言っても、「新車新規登録」、「中古車新規登録」などいくつかの実施可能な手続きがありますが、現在主要なOSSが利用出来るのは東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、埼玉県、静岡県、岩手県、群馬県、茨城県、兵庫県、等といった11都府県で行えるに過ぎない。
しかもこの制度そこまで新しいものでもなく、開始してから既に10年近く経ってます。
さらに、個人が利用するにはいくつか条件があるのですが、その一つに電子証明書(個人番号カード)やそのカードを読取るためのICカードリーダが必須となっており、敷居がかなり高いのが現状です。
About the author
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・Certified Administrative Procedures Specialist(行政書士)
・Immigration lawyer(入国管理局申請取次届出)
・Certified Skilled Worker of Financial Planning(2級FP技能士)
・Personal Information Protection Professional(個人情報保護士)
IT業界で10年間コーディネーターとして幅広く業務を担当。
2016年これまでに得た経験を活かすため行政書士に転身。
その後1年間の下積みを経て行政書士伊藤真吾事務所を開設。
趣味は、深夜の一人映画館と断捨離とバイク。家は小遣い制。
【Affiliation】
日本行政書士会連合会 登録番号 第16081519号
東京都行政書士会 会員番号 第11086号
【Other qualifications】
調理師免許
大型自動車免許
中型自動二輪免許
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