港区の創業支援融資の実行 (part.1)

 

個人事業主として開業するにあたり、一度試したかったのが自ら融資を受けることでした。

要は借金をすることですが、申し込みから約3か月を経て先日、融資が実行されたことを記念(?)
して自分が創業支援融資を受けた一連の流れなどを拙い所感などを添えて綴っていきたいと思います。

融資を受けるに至った動機

これまでの人生で、多くの人がそうであるように自分も借金なんかするもんじゃない。無ければ無いに越したことはないという個人的な考えがあったので、当初は融資を受けるということは全く想定していませんでした。借金までして事業をするメリットは本当にあるのかどうかを模索していました。

そもそも、個人で行う行政書士業というのは後述しますが、数ある事業の中でもかなり低コストで開始・創業できる形態です。

しかも、創業後も、物の仕入や特別な材料といったモノが必ずしも必要でないため、ランニングコストもかなり抑えることが出来ます。極端なことを言えば、机とPCとスマホがあれば事業可能な訳です。

にもかかわらず、融資を受けるに至った動機は

本の影響。同期の影響。

結論から言えば、本と同期の方からの影響です。

本を読むのは好きで、これまで開業に先立ち「開業」・「起業」・「創業」等といった単語がつく系統のビジネス書は数冊読みましたが、それら書籍の共通認識として

・事業はスピードが命。使うべきところには惜しまず金を使うべき
・早く軌道に乗せたいなら、計画的に素早くお金を使うべき
・限りある僅かな軍資金を大事すればするほどにジリ貧になるだけ。

等々。

多くの本には事業に投下するお金の使い方をはじめ、融資を受けることの有効性や必然性が書かれており、「借金なんかするもんじゃない」という考え方はそれはそれで個人が日常的に生活をする中では正しいかもしれないが、事業を行う上では同じ考え方をするべきではないと。

つまり、借金といっても個人が生活の中で消費する借金と、経営者が事業を進めていくための借金というのは全く別のものだということです。 

さらに、事業融資を受けることに前向きに検討をし始めた頃、公私共に付き合いのある行政書士の同期が、既に創業支援融資制度で実行直前の段階にあると聞きました。

様々な情報交換を行い、融資支援を受けるということは今後の経験上プラスになるとも考え、受ける決意をしました。

実際に融資を受けるまで

・事業融資は受けられるなら受けるべき。

・個人的な思考と事業主というマインドは切り替えて持たなくてはならない。

・自ら制度を利用して体験することは今後の経験上プラスにもなる。

それらを納得して融資を受ける決意はしました。

 

しかし、お金を借りる決断はできても、いざ何から何をどうすればいいのかさっぱり分かりません。

一体何から手を付けたらいいのか、どこに聞けばいいのか、そもそも自分は融資を受けることができるのか、まるで分からないことばかりでした。

同期が受けた制度は目黒区民であるか、目黒区で事業を行っている人が対象だったので自分は受けることができません。

銀行=お金を貸してくれるところ?

ご存知、一般の個人が事業を開始して、いきなり金融機関に開業資金の融資を申し出ても相手にはされません。

仮にプライベートで長年、みすほ・UFJ・三井住友といったメガバンクを利用していてもそこでは貸してくれません。その他の金融機関であってもほぼ同じです。

なぜなら、金融機関(貸す側)はなんの実績も信用もない創業したばかりの者にお金を貸してもどうせ返せやしない。という本音とスタンスをもっているからです。

そんな実績も信用もない私のような対象が、創業融資を受けるために利用する制度が2つあります。

・日本政策金融公庫の「新創業支援融資制度」

各自治体が行う「中小企業融資あっせん制度」

MINATOあらかるとのHPへ

自分が利用した制度は後者です。

 

 

About the author

伊藤真吾
伊藤真吾
・Certified Administrative Procedures Specialist(行政書士)
・Immigration lawyer(入国管理局申請取次届出)
・Certified Skilled Worker of Financial Planning(2級FP技能士)
・Personal Information Protection Professional(個人情報保護士)
IT業界で10年間コーディネーターとして幅広く業務を担当。
2016年これまでに得た経験を活かすため行政書士に転身。
その後1年間の下積みを経て行政書士伊藤真吾事務所を開設。
趣味は、深夜の一人映画館と断捨離とバイク。家は小遣い制。
【Affiliation】
日本行政書士会連合会 登録番号 第16081519号
東京都行政書士会   会員番号 第11086号
【Other qualifications】
調理師免許
大型自動車免許
中型自動二輪免許

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